ConCon!
先日発売された、Core i7 7700Kをさっそく入手しましたので、
いきなり殻割りしてオーバークロックします!

まずは簡単にカッターでザシュ。

これが結構硬くて大変なんですよ・・・殻割は何度もやっていますが、
力加減が難しくてどうしても基板表面のコーティング痛めちゃうんですよねぇ・・・。
万力のようなモノで無難に剥がすという専用の製品もあるにはあるのですが、
見た目はともかくCPUはちゃんと動けばいいんですよ動けば!!
・・・がりがり。

そして出てきたCPUコア。
すごい安っぽいグリスがほんの気持ちだけ塗ってありました。
これではいくら良いクーラーつけても冷えない・・・。
ということで、ここはジッポライターのオイルできれいにグリスをふき取り、
リキッドプロ(液体金属)を塗りつけていきます。
これがCPUコア。
表面は鏡のようにキレイなモノなんですよ!
映り込んでいるのは私の化石スマホ(SH-04D)ですw
あとはヒートスプレッダを元通りに上に載せれば完成!

世間では旧世代の6700Kと設計上の差違がほとんどないことから、
オーバークロック(OC)時周波数の伸びも期待できないという意見が大勢を占めていましたが、
電圧がらみの設定が6700Kより細かく設定できるように微妙に改良されたりしてるので、
実際のところは若干7700KのほうがOC耐性は上のようでした。
私が入手した個体では5GHz程度の動作速度ならば1.4V程度の電圧で動作し、
5.2GHzでは1.5V程度あれば各種テストツールでエラーが出ずに動作しました。
これなら5.4GHzくらいまではいけるかなーとか考えながら、
メインボード(M/B)の設定を調整してはみたのですが、
M/Bのバグなのか5.2GHz以上に設定値を上げると、温度センサーが異常値を出してしまい、
PC起動時に警告画面がでて止まってしまうという謎な現象が発生・・・。
しかたがないので5.2GHzで妥協しました。
もともとの周波数が4.2GHzですので十分すぎるくらいに性能はアップしてるけどね・・・。
まだ余力がありそうなだけにちょっぴり残念です。
オーバークロックはメーカーの保証対象外の行為ですので、
メインボードの販売代理店に凸るわけにもいかないですし・・・ううぬ。
以下動作時のスクリーンショットです。
Core Temp
CPUの動作電圧に関しては微妙に削ることもできるのですが、
ほぼほぼ、M/Bで供給できる電圧の最大値に近い差なのでMAX値放り込んでます。
温度が瞬間的に90度付近まで上がってますが、
基本的には60度前後を推移しているのでこれも危険視しなくても大丈夫そうですね。
最後になりましたが、動作環境を書いちゃいます。
M/B:ASUS MAXIMUS VIII IMPACT(Z170 Mini-ITX)
CPU:Intel Core i7 7700K(5.2GHz-OC)
RAM1:Transcend 4GB DDR4 2133 U-DIMM 2Rx8×2(DDR4-3200-OC)
RAM2:Transcend 4GB DDR4 2133 U-DIMM 2Rx8×2(DDR4-3200-OC)
SSD:Intel SSD750 Series 400GB(NVMe U2)
ODD:MATSHITA UJ265(Blu-ray Slim Slot-IN)
FAN:SilverStone TD03-SLIM
SUP:Seasonic SS-760XP2S 760W
CHA:SilverStone SST-SG08B-LITE→N/A
OS:Microsoft Windows10 Ent 64bit
ついでなのでベンチマークもとってみました。
☆PCMARK8☆
5436→5447
5442→5460
4373→7384
☆CINEBENCH R15
1163 cb →1170 cb
☆SiSoftware Sandra☆
239.88GIPS/127.42GIPS
SiSoftware Sandra
ベンチマークの結果
総合的なネイティブ パフォーマンス : 174.83GOPS
Dhrystone 整数 AVX2 : 239.88GIPS
Dhrystone Long Native AVX2 : 225GIPS
Whetstone 浮動小数点 AVX : 139.87GFLOPS
Whetstone 倍精度 FP64 AVX : 116.08GFLOPS
総合的なネイティブ パフォーマンス
Dhrystone Aggregated-int Native : 232.34GFLOPS
Whetstone 浮動小数点/倍精度 Native : 127.42GFLOPS
結果について : インデックス値が高いほど良いことを表します
基数10の結果の乗数 : 1GOPS = 1000MOPS, 1MOPS = 1000kOPS, 1kOPS = 1000OPS, など
スレッドあたりの性能
総合的なネイティブ パフォーマンス : 21.85GOPS
Dhrystone 整数 : 30GIPS
Dhrystone Long Native : 28.13GIPS
Whetstone 浮動小数点 : 17.48GFLOPS
Whetstone 倍精度 FP64 : 14.51GFLOPS
スレッドの数 : 8
結果について : インデックス値が高いほど良いことを表します
基数10の結果の乗数 : 1GOPS = 1000MOPS, 1MOPS = 1000kOPS, 1kOPS = 1000OPS, など
パフォーマンス対消費電力
プロセッサの消費電力 : 153.790W
総合的なネイティブ パフォーマンス : 1136.81MOPS/W
Dhrystone 整数 : 1559.76MIPS/W
Dhrystone Long Native : 1463.27MIPS/W
Whetstone 浮動小数点 : 909.49MFLOPS/W
Whetstone 倍精度 FP64 : 754.80MFLOPS/W
結果について : インデックス値が高いほど良いことを表します
パフォーマンス対速度
総合的なネイティブ パフォーマンス : 33.62MOPS/MHz
Dhrystone 整数 : 46.13MIPS/MHz
Dhrystone Long Native : 43.28MIPS/MHz
Whetstone 浮動小数点 : 26.90MFLOPS/MHz
Whetstone 倍精度 FP64 : 22.32MFLOPS/MHz
結果について : インデックス値が高いほど良いことを表します
テスト ステータス
結果のID番号 : Intel(R) Core(TM) i7-7700K CPU @ 4.20GHz (4C 8T 5.2GHz, 5.2GHz IMC, 4x 256kB L2, 8MB L3)
システム : ASUS MAXIMUS VIII IMPACT
プラットフォーム コンプライアンス : x64
NUMA サポート : 無効 (非対応)
スレッドの数 : 8
プロセッサ アフィニティ : U0-C0T0 U2-C1T0 U4-C2T0 U6-C3T0 U1-C0T1 U3-C1T1 U5-C2T1 U7-C3T1
システムタイマー : 4.1MHz
テスト数 : 64000 / 640
プロセッサ
モデル : Intel(R) Core(TM) i7-7700K CPU @ 4.20GHz
スピード : 5.2GHz (100%)
最小/最大/ターボ スピード : 800MHz - 4.2GHz - 5.2GHz
最大消費電力 : 91.000W - 153.790W
一プロセッサー当たりのコア : 4 ユニット
一コア当たりのスレッド : 2 ユニット
フロント サイド バス の速度 : 100MHz
改訂/ステッピング : 9E / 9
マイクロコード : MU069E0942
最新バージョン : MU069E0948
内部データのキャッシュ (L1D) : 4x 32kB, 8-ビット, 64バイト ラインサイズ, 2 スレッド
内部命令のキャッシュ (L1I) : 4x 32kB, 8-ビット, 64バイト ラインサイズ, 2 スレッド
L2 部データのキャッシュ/ユニファイドキャッシュ : 4x 256kB, ECC, 4-ビット, 64バイト ラインサイズ, 2 スレッド
L3 部データのキャッシュ/ユニファイドキャッシュ : 8MB, ECC, 16-ビット, 十分に包括的, 64バイト ラインサイズ, 16 スレッド
メモリーコントローラ
プロセッサーへの統合 : 有効 (対応)
スピード : 5.2GHz (100%)
最小/最大/ターボ スピード : 5.2GHz - 5.2GHz
機能
SSE 技術 : 有効 (対応)
SSE2 技術 : 有効 (対応)
SSE3 技術 : 有効 (対応)
SSSE3 技術 : 有効 (対応)
SSE4.1 テクノロジー : 有効 (対応)
SSE4.2 テクノロジー : 有効 (対応)
AVX - アドバンスト ベクター エクステンション : 有効 (対応)
FMA3 - 乗算と一緒に追加 : 有効 (対応)
AVX2 - 高度なベクトル·エクステンション V2のサポート : 有効 (対応)
HLE - ハードウェアロックを省略 : 有効 (対応)
RTM - 制限されたトランザクショナルメモリ : 有効 (対応)
HTT - ハイパースレッディング テクノロジー : 有効 (対応)
☆2017/01/10追記☆
CPUの換装に伴い、UEFI-BIOSの更新もしていたのですが、
そこに「Thermal Mnitor」なる項目が増えていました。
これを無効化することで、5.2GHz以上で温度センサーがエラーを出してしまう問題が解消されることを確認しました。
但しこの項目を有効化すると、CPUファンの制御がなぜか効かなくなるので、
CPUの温度に関わらずファンが全開で回ってしまうようになります。
とりあえず、動かしてみた様子です。
この個体の場合はコア周波数自体は5.8GHzあたりまで伸びるのですが、
キャッシュは5400MHzあたりが限界のようでした。
私のM/Bでは供給できる電圧に制限もある上、例のセンサーの問題もあって、
結局、安定動作は5.2GHzあたりが無難なのかなーと判断しましたです。
☆2017/01/11追記☆
キャッシュの動作周波数が意図せず低い状態になってしまっていたため、
ベンチマークの結果を新しいものに差し替えました。